三井化学クロップ&ライフソリューション㈱(旧・三井化学アグロ㈱、東京都中央区)は1月21日付で、自社と元従業員が東京区検察庁から略式起訴されたことを明らかにした。容疑は、自社開発イネ品種「みつひかり2003」の種子を、7年にわたって不適切表示し販売していた種苗法違反。同社は東京簡易裁判所の略式命令を受け次第、速やかに罰金を納付する予定としている。
種苗法では、種苗業者に対し、種子の生産地、品種、発芽率の表示を義務づけている。容疑となっている「不適切表示」とは、「みつひかり2003」の〝純度不足〟を指すものだけでなく、この純度不足を誤魔化すため他産地「みつひかり2003」、あるいは「みつひかり2005」を混合を混合していた事実も含まれる。一昨年発覚し、農林水産省から「報告徴収命令」、「厳重注意」処分を下されていた。
イネ種子不正表示で三井化学子会社を略式起訴
