東日本大震災の復興支援を行う杉田商会(東京都豊島区)は1月24日、地元・福島浜通産米を原料とした米菓の新商品を発表した。すでに福島県飯舘村の道の駅で発売しており、都内の販路を求めている。
新商品は「鈴鹿あられ」。「黒こしょう味」と「しお味」の2種で、各20g、希望小売価格275円(税抜)。原料に福島の川内村と飯舘村で穫れたもち米を使い、鈴鹿あられ㈱(三重県鈴鹿市)が製造した。

杉田商会では、県産品を原材料としたオリジナル特産品の開発による復興支援に力を入れており、すでに浪江町、川内村、富岡町産米を原材料とした「ポン菓子」、浪江町、川内村、富岡町、飯舘村産米を原材料とした「草加せんべい」などの実績がある。だが未だ風評被害の壁は高く、いずれも県外で製造した商品ばかり。今回の「あられ」も例外ではない。杉田商会では、「原発事故を風化させないためにも、都内の販路に向けた小売業の方からのご連絡をお待ちしております」と呼びかけている。