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量販店販売数量、2/10~16週「ほぼ前年並み」に回復

 農林水産省は2月25日、スーパーなどでの米の販売数量を、2月10日(月)~2月16日(日)の1週間で、前年同週比▲0.4%と発表した。マイナス幅が大きく圧縮され、「ほぼ前年並み」水準まで回復している。
 いわゆる「令和の米騒動」を契機に、農水省が量販店などのPOSデータ(Point of Sales=販売時点情報)に基づき算出、毎週公表しているもの。まさしく「米騒動」の頃(昨年8月中下旬)こそ前年を大きく上回っていたが、新米の出回り本格化とともに急落。以降は細かな〝乱高下〟を繰り返しながら、一度も〝水面下〟(前年比マイナス)から浮上していなかった。1/20~1/26週が5か月ぶりにプラスとなったものの、わずか1週間の命。翌週から3週連続でマイナスとなっている。
 一方、2/10~16の販売価格は5㎏3,892円で、前週比+1.6%、前年同期比+90.4%。再び上げ幅が小刻みになった恰好だ。
 農水省が算出基礎としているPOSデータは㈱KSP-SPが提供しているもので、対象は比較的地方の中堅スーパーが主体。イオンやIYといった大手量販店チェーンはPOSデータを自前で吸収し、公表しない。そのため農水省の公表は、「総体の傾向を掴む」程度に捉えるのが賢明か。

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