大阪の泉大津市はこのほど、米穀販売業者であり精米機メーカーでもある東洋ライス㈱(和歌山県和歌山市)、日本医科大学の大久保公裕主任教授(耳鼻咽喉科学講座)と連携し、「泉大津市花粉症予防・改善プロジェクト」に取り組むと発表した(3月6日付)。去る2月2日に3者の間で締結した「金芽米による花粉症の改善に向けた実証実験に関する覚書」に基づくもの。花粉症の症状がある泉大津市の職員らを対象に、約13か月間金芽米を食べてもらい、金芽米の喫食前後における花粉症の症状を検証する。
「金芽米」は、東洋ライス㈱が独自技術によって米粒表面に亜糊粉層を残した白米のこと。泉大津市では令和4年(2022)12月に締結した包括連携協定に基づき、これまで学校給食や妊婦に「金芽米」を提供するなど連携してきた。また「金芽米」は、喫食者へのアンケート結果のなかで、「食生活に取り入れることで、季節の変化に伴うムズムズ感が気にならなくなった気がする」といった回答が散見されていた。
今年4月から13か月間、花粉症の症状がある泉大津市職員とその家族(100家族を想定)が金芽米を喫食。喫食者に対するアンケート結果を日本医科大学の大久保主任教授が分析、来秋にも成果を公表する予定。

