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調査統計

米価高騰「納得していないがやむを得ない」

 米価高騰で購入量減少は「2割」とする消費者アンケート結果が明らかになった。受け止め方としては、「納得していないがやむを得ない」が最多だった。㈱日本政策金融公庫農林水産事業(旧・農林漁業金融公庫、東京都千代田区)が3月13日公表した調査結果によるもの。

 いわゆる「令和米騒動」以前、昨年7月以前と比べて、令和6年産米が出回り始めて以降の購入数量は、「変化していない」が64.7%で最多。「減少した」は16.6%にのぼった。この「減少」は、「1食あたりの量を減らした」のではなく、「米を食べる頻度を減らした」割合が圧倒的。代替食品(米を減らした代わりに増やした食品、複数回答)は麺類60.8%、パン54.1%が2強だった。

 家庭内在庫数量も、米価高騰以降、「変化していない」が69.3%で最多。「増加した」は6.2%にとどまった。

 「価格上昇には納得していないがやむを得ない」が最多の46.1%。次いで「価格上昇は厳しいが納得している」28.1%、「大きな影響はなく気にしていない」14.5%、「価格上昇は受け入れられない」11.3%の順。当然のことながら、「価格上昇は受け入れられない」と回答した層は、高騰後の購入数量が「減少した」割合が39.6%に跳ね上がる。逆に価格上昇に納得している層の理由は、「米を食べることが習慣になっているから」42.5%、「米を食べることが好きだから」35.5%、「物価上昇により米以外の他のものの値段も上昇しているから」28.4%の順となった。

 基礎的なこととして、米を購入する際の決め手(複数回答)は「価格」が65.6%と圧倒的。次いで「銘柄」39.0%、「産地」29.2%の順となった。

 調査は今年1月、20~70歳代の男女2,000人を対象にインターネット上で実施したもの。米価高騰はその後も続いているから、その後の〝心境の変化〟もあり得る。

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