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岐阜の給食弁当メーカー、集団食中毒で自己破産へ

 【㈱帝国データバンク発】岐阜の給食弁当メーカー㈱バイパス給食センター(羽島郡岐南町、本江圭佑代表)が3月14日に事業を停止、事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入っていたことが判明した。資本金1,000万円、負債は現在調査中。
 同社は、昭和41年(1966)創業、昭和48年(1973)設立の給食弁当メーカー。岐阜市および周辺市内の企業を対象とした給食弁当や幼稚園、託児所の給食弁当の製造のほか、岐阜市指定業者として高齢者向け弁当の製造や、デイサービス、老人ホームの給食委託業務なども手がけ、平成20年(2008)7月期には年売上高およそ6億円を計上していた。
 しかし、コロナ禍によって令和3年(2021)7月期の年売上高は約4億6百万円にとどまっていたほか、食材や光熱費の値上がりによって収益性が低下するなど業況が停滞していたなか、今年2月26日に同社が調理した弁当によるノロウイルスの集団食中毒が発生し、3月2日に岐阜県から営業禁止処分を受けていた。その後、患者数は450人を超えるなど集団食中毒の被害が拡大し、事業の継続を断念した。

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