㈱すき家(東京都港区)が展開する牛丼チェーン店「すき家」は3月22日、味噌汁にネズミの死骸が混入していたとされる画像がネット上に拡散していた件をめぐり、自社ホームページ上にコメントを発表した。このなかで同社は事実関係を認めた上で謝罪、その後の対応と再発防止策を明らかにしている。ただ〝事件〟発生から2か月後の公表になった点に関しても謝罪しているものの、明確な原因は説明していない。
発端は、Googleマップ上に投稿されたコメント。味噌汁のお椀のなかにネズミの死骸が丸ごと入っている画像を添付した上で、1月21日に発生した〝事件〟である事実を記してあった。場所は「すき家 鳥取南吉方店」。コメントでは事実関係を認めた上で、混入原因を「当該従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠ったため」と説明、その後の経過や再発防止策にも言及している。
だが発端となった投稿に対し、ネット上では「生成AIなどを使ったフェイク画像ではないか」との指摘もあって、当初は大事にならなかった。
この投稿が3月下旬になって、改めてネット上で話題になったことから、小学館の週刊誌が3月21日、㈱すき家に質問状を送付。㈱すき家がコメントを公表したその翌日で、冒頭、こう記している。
――本日、当社が運営するすき家 鳥取南吉方店で提供した「みそ汁」に異物(ネズミ)が混入していたことに関する報道がありました。
コメントでは、発生から2か月後の公表になった点を、以下の言及にとどめている。
――発生当初に当社がホームページ等での公表を控えたことで、事後の断片的・間接的な情報により多くのお客様に不安と懸念を抱かせる結果となってしまいました。お客様および関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。
