米油メーカーの築野グループ㈱(和歌山県伊都郡)は3月24日、米糠由来成分の皮膚透過性を評価した研究成果を明らかにした。それによると、米糠由来の機能性成分はいずれも皮膚を透過、「フェルラ酸」、「イノシトール」、「γ-オリザノール」の順に高い透過性を示し、なかでもフェルラ酸が、すぐれた皮膚透過性を備えていることが判明している。「近年、米糠由来成分を配合した化粧品の美容効果が注目を集めている」ことから、今回の研究成果によって「これらの成分が皮膚表面に留まるだけでなく、製剤中から皮膚内に送達され、細胞に直接作用して効果を発揮する可能性」が示されたと言える。
この研究成果を明らかにした論文「米糠由来成分の皮膚透過性の評価」は、日本化粧品技術者会誌(Journal of the Society of Cosmetic Chemists of Japan)の3月号に掲載された。
フェルラ酸ら米糠由来成分に高い皮膚透過性
