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調査統計

マルハニチロ調査⑤回転寿司メニュー多様化を反映

 来年3月1日付で「Umios㈱」への社名変更が決まっているマルハニチロ㈱(東京都江東区)「回転寿司に関する消費者実態調査」結果を「連載」で伝える5回目。

 回転寿司店で、寿司を何皿程度食べることが多いか。「5~9皿」が最も多い傾向は9年間を通じて共通しているが、回答は平成29年(2017)の47.3%から令和7年(2025)40.8%に減少している。減少した分がどこへ行ったかというと、その上の「10~14皿」ではない。9年間に増減はあったものの、結果的に9年前並みの37.3%に戻っている。9年間で顕著に増えたのは、「15~19皿」と「20~24皿」だった。

 回転寿司を利用した際、1人あたりいくらくらい支払うことが多いか。「1,000円~2,000円未満」が61.1%から49.6%へと低下しているのに対し、その上の「2,000円~3,000円未満」が17.0%から27.8%へと上昇している。食べる量が増えたわけではなく、物価上昇を反映した結果とみられる。

 回転寿司を利用した際、1人あたりいくらくらい支払ったときに食べ過ぎたと感じるか。「1,000円~2,000円未満」が35.0%から22.7%へと低下、「2,000円~3,000円未満」は36.3%から34.2%とほとんど変化なく、「3,000円~4,000円未満」が15.6%から21.7%へと大きく上昇した。これまた物価上昇を反映した結果とみられる。

 回転寿司店で、寿司以外のサイドメニューを何皿程度食べることが多いか。「1皿」と「2皿」が中心であることは9年間を通じて共通した傾向。ただし「1皿」は38.8%から28.6%へと下落した一方、「2皿」は30.7%から36.4%へと増加。また「3皿」12.3%⇒14.9%、「5皿以上」6.3%⇒11.0%と増加傾向にある。逆に「0皿」、つまり「回転寿司に来たのだから寿司以外は食べない」派は、10.7%⇒7.2%と減少傾向。近年のメニュー多様化が反映された恰好だ。

に続く》

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