東武鉄道㈱(東京都墨田区)はこのほど、日本酒商品「車窓SHA-SŌ」を発売した。沿線である「日光の社寺」がユネスコ世界文化遺産に登録されて25周年を迎えたこと、昨年「伝統的酒造り」が新たにユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念したもの。地元・鹿沼市の小林醸造㈱との共同開発。300ml(消費税込1,480円)500本、720ml(消費税込3,180円)150本を、東武鉄道の駅ナカショップ「ACCESS」で販売している。
酒米(酒造好適米)に採用したのは栃木県鹿沼市産イセヒカリ。厳密には酒米ではないものの、いわゆる超硬質米で、「伊勢神宮の御神田で発見されたコシヒカリの変異種で奇跡の米といわれている」という(農産物検査対象銘柄ではないため根拠を明確化しないと品種名を表示できない)。
これを50%まで削り、日本酒醸造で一般に用いる黄麹と主に焼酎醸造に用いる白麹を加え、「おいしい酒を醸せる水として古くから醸造家の信仰も厚い〝酒の泉〟日光二荒山神社二荒霊泉」で醸した。
アルコール度数15%。ラベルには、東武日光線の特急電車「スペーシアXの車窓からのぞく男体山」を描いている。
