国内製粉会社の4大大手が、4月10日から14日にかけて相次いで業務用小麦粉価格の改定を発表した。改定理由は、いずれも「輸入小麦の政府売渡価格が、4月1日から5銘柄平均4.6%引き下げられたこと」と、「輸送費、人件費などが上昇していること」をあげている点で共通している。ただし価格改定といっても、いずれも値下げであって、下げ幅のみ異なる。概ね強力粉が▲55円、中力粉・薄力粉が▲65~70円、内麦(国産小麦粉)▲55円といった傾向。値下げ価格は、いずれも7月10日納品分から適用する。ここからパンや麺などの二次加工製品の末端価格に反映されるまでは約2か月かかるが、今回は小幅のため、実際に値下げになるかどうかは微妙。ただし明確な値下げとなれば、高騰している〝ライバル〟米の需要に影響することは必至だ。25㎏あたり値下げ幅(税別)は以下の通り。
\ | 改定幅 | ||
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4/10 | 日清製粉㈱ (東京都千代田区) | 強力系小麦粉 | ▲55円 |
中力系・薄力系小麦粉 | ▲65円 | ||
国内産小麦100%小麦粉 | ▲55円 | ||
4/11 | ㈱ニップン (東京都千代田区) | 業務用強力系小麦粉 | ▲55円 |
業務用中力系・薄力系小麦粉 | ▲70円 | ||
業務用国内産小麦100%小麦粉 | ▲55円 | ||
4/11 | 昭和産業㈱ (東京都千代田区) | 強力粉・準強力粉 | ▲55円 |
中力粉・薄力粉 | ▲65円 | ||
内麦100%粉(一部銘除く) | ▲55円 | ||
4/14 | 日東富士製粉㈱ (東京都中央区) | 強力・準強力小麦粉 | ▲55円 |
中力・ 薄力 小麦粉 | ▲65円 | ||
内麦100%小麦粉(一部銘柄除く) | ▲55円 |