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試験研究

農研機構が「X線CTでイネ根の形態を計測する」技術

 農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)は4月15日、X線CT(断層撮影)でイネの根の形態を計測する技術を開発したと発表した。高騰する肥料の施用量を抑えることが出来るイネの品種改良に役立つ。
 肥効(施肥による効果)を高めるためには、吸収効率を上げるよう根系(根の形態)を改良することが重要になる。その前提として根系を計測するには、掘り出して土を洗い流さなければならない。しかし、これだと形が崩れてしまうため、土中の根系を正確に計測できない。今回、農研機構が開発した技術は、土中の状態のままX線CTで根系〝だけ〟を計測するもの。根を掘り出す従来手法だと一人1日1個体しか計測できなかったが、新技術だと一人1日50個体を計測できるという。

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