今年穫れる令和7年産米の価格が、もはや下がらないことが早くも確定的になってきた。去る2月28日の全農新潟県本部に続いて、福井県農協が4月23日、令和7年産コシヒカリの最低保証価格を決めたのだ。農協の一次集荷価格にあたる概算金あるいは仮渡金は、手数料や経費を上乗せして相対価格を決めることから、〝岩盤〟と称される。実際の集荷価格は、県下各単協が上乗せしてくるのは目に見えているので、これより高い水準となる可能性が高い。今の令和6年産の高騰米価を形づくった最初のきっかけが去年の概算金/仮渡金だから、これを上回る最低保証価格を決めたということは、もはや令和7年産米の価格が下がることはなくなったことになる。もちろん現在の政府備蓄米放出によって、多少は下がることもあり得るだろうが、令和7年産米が出回るようになれば高め価格でのリスタートとなる。
\ | R7当初 概算金 | 前年比 |
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福井コシヒカリ | 22,000円 | +4,800円 |
\ | R7当初 仮渡金 | 前年比 (対R6 当初) | 前年比 (対R6 追加払後) |
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新潟一般コシヒカリ | 23,000円 | +6,000円 | +4,500円 |
新潟岩船コシヒカリ | 23,000円 | +5,700円 | +4,200円 |
新潟佐渡コシヒカリ | 23,000円 | +5,700円 | +4,200円 |
新潟魚沼コシヒカリ | 25,000円 | +5,500円 | +4,000円 |
新潟こしいぶき | 20,000円 | +5,500円 | +4,000円 |
新潟新之助 | 24,000円 | +6,000円 | +4,500円 |
※米価高騰のメカニズムは既報の通り。