米価高騰――東京23区5kgあたり精米価格の過去最高更新が、4月に入っても止まらない。ただ、さすがに上げ幅は鈍ってきた。これが5月に入れば一転下落となるか、注目される。総務省が4月25日に公表した4月の小売物価統計(東京都区部のみ)によるもの。調査対象区分は「コシヒカリ」と「コシヒカリ以外」。
4月のコシヒカリ価格は前月比+91円の4,770円で、現在の形で調査を始めた平成22年(2010)1月以来の最高値を10か月連続で更新した。「コシヒカリ以外」は+97円の4,654円で、こちらは12か月連続の最高値更新。
ともに上昇幅が3ケタから2ケタに鈍った。これに伴い前年同月比増減率も、コシこそ+100.1%と2倍を超えているものの、非コシは+98.3%と、わずかながら2倍を割り込んでいる。これが5月になると、政府備蓄米放出の効果と需要期のゴールデンウィークを過ぎることで一点下落となることが期待される。
