全農(全国農業協同組合連合会、東京都千代田区)は4月28日、政府備蓄米の契約・販売進度(4月24日現在)を公表した。政府備蓄米売渡入札で全農の落札数量は、第1回(3月10~12日)第2回(3月26~28日)合わせて総体の93.9%にあたる19万9,270t。今回、その全量を4月24日までに販売先(米穀卸売業者)と契約を終えたことを明らかにしている。この販売先から出荷依頼が入ったのは6月出荷分までの合計で13万1,672t(進度率66.1%)、実際の出荷数量は4万7,031t(進度率23.6%)。
全農の政府備蓄米契約・販売数量 | |||
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政府備蓄米売渡入札 における落札数量 | 19万9,270t | ||
販売先(米穀卸売業者) との契約数量 | 19万9,270t | 進度率100.0% | |
販売先からの 出荷依頼数量 | 13万1,672t | 進度率66.1% | |
うち4月出荷分まで | 5万5,101t | ||
うち5~6月出荷分 | 7万6,571t | ||
出荷済み数量 | 4万7,031t | 進度率23.6% |
「備蓄米の出回りが遅い」との世間の声に応えて自主公表したものとみられ、以下のような、やや言い訳じみた表現が並ぶ。
・出荷については、販売先からの具体的な依頼に応じて最大限に速やかな出荷を行っている。
・販売先からの納品希望日が集中するなど物理的に出荷対応が難しい場合、販売先と協議のうえ出荷日を調整する場合もある。
・現在、1日あたり概ね2,000~3,000tの玄米を販売先に届けている。
・販売先を通じて実需者に精米製品が納品されるまで、概ね2~3週間を要する。
