3月の米糠(搾油用原料)在庫量が、約2年半ぶりの低水準にあることが分かった。農林水産省が4月30日に公表した油糧生産実績調査結果によるもの。それによると3月の搾油用原料のうち「米」の在庫数量は1,476tで、前月比▲7.9%、前年同月比▲48.7%。約2年半前、令和4年(2022)11月(1,477t)並みの低水準にあたる。
一方、搾油用原料(米糠)処理量、つまり米糠の流通量は3万1,484tで、前月比+5.6%は反発、前年同月比▲12.1%は4か月連続落にあたる。わずか1か月で3万t台に復帰した恰好だ。
植物油脂は、自給率わずか4.7%(令和5年《2023》)にすぎないが、国産原料の実に99%までが「米糠」で占められる。このため米糠の流通量は、主食用米の流通量とシンクロする存在と目されている。
