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相場調査統計需給

量販店頭米価は反転どころか最高値更新

 農林水産省は5月19日、スーパーなどでの米の販売価格を、5月5日(月)~5月11日(日)の1週間で、前週比+54円の4,268円と発表した。前週、初の下落から反発しただけでなく、史上最高値を更新してしまった。前年同月比では+2,160円にあたり、この上げ幅も過去最大を更新した。
 一方、5/5~5/11の販売数量は前年同週比+8.3%。昨年8月以来、初めて前年同週比プラスが6週連続した。ただし増加幅は縮小している。いわゆる「令和の米騒動」を契機に、農水省が量販店などのPOSデータ(Point of Sales=販売時点情報)に基づき算出、毎週公表しているもの。まさしく「米騒動」の頃(昨年8月中下旬)こそ前年を大きく上回っていたが、新米の出回り本格化とともに急落。以降は細かな〝乱高下〟を繰り返しながら、一度も〝水面下〟(前年比マイナス)から浮上していなかった。プラスとなったのは、5か月ぶりの1/20~1/26週と、5週ぶりの2/24~3/2週、さらに5週ぶりの3/31~4/6週の3回だけだったが、今回初めてプラスが6週連続した。

 農水省が算出基礎としているPOSデータは㈱KSP-SPが提供しているもので、対象は比較的地方の中堅スーパーが主体。イオンやIYといった大手量販店チェーンはPOSデータを自前で吸収し、公表しない。

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