搾油用原料(米糠)処理量、つまり米糠の流通量が増加傾向にあり、4月は昨年8月並みまで回復したことが分かった。農林水産省が5月30日に公表した油糧生産実績調査結果によるもの。それによると4月の米糠流通量は3万3,667tで、前月比+6.9%は続伸、前年同月比▲6.7%は5か月連続落にあたる。
植物油脂は、自給率わずか4.7%(令和5年《2023》)にすぎないが、国産原料の実に99%までが「米糠」で占められる。このため米糠の流通量は、主食用米の流通量とシンクロする存在と目されている。
一方、4月の搾油用原料のうち「米」の在庫数量は1,936tで、前月比+31.2%と急増したものの、前年同月比▲42.2%。依然として低水準な傾向が続いている。
