【㈱帝国データバンク発】宮城の弁当小売業者㈱ライフサポート(大崎市、平塚洋一代表)が5月31日までに事業を停止し、6月2日付で事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入っていたことが判明した。資本金100万円、負債は約1億5,000万円。
同社は平成22年(2010)創業、平成26年(2014)法人改組の弁当小売業者。全国展開する弁当店VC(ボランタリーチェーン)に加盟し、地元大崎市や周辺市町村の行政機関・民間事業者向けに弁当の配達販売を手がけていた。国産野菜を使用した低価格の弁当が支持され、ピーク時には1日あたり約1,600個の弁当を製造。平成31年(2019)2月期には年売上高およそ1億4,800万円を計上し、同年9月に本店を現住所に移転、生産体制を拡大していた。
しかし、その後は新型コロナの影響で、得意先の休業や出社制限により販売量が減少。寿司の製造を開始し顧客獲得を図ったものの、近年は物価高の影響で収益性がさらに悪化していた。加えて、値上げによって顧客離れが進み、令和6年(2024)2月期の年売上高は約1億1,000万円にとどまり、大幅な赤字を計上。その後はVC契約を解消し、「おべんとうや北宮城」の屋号で営業を続けていたものの、代表の体調不良も重なり先行きの見通しが立たなくなった。
なお、関係会社の㈱おべんとうや(岩手県奥州市、同代表)も、同様の事態となっている。
宮城の弁当小売が破産、負債1億5千万円、関係会社も連鎖
