
【帝国データバンク】6月11日公表のレポートによると、昨今ことに政府備蓄米の扱いをめぐって「不当に儲けている」かのように叩かれることの多い米穀卸に、驚くほど中小規模が多いことが判明した。帝国データバンクの企業概要データベースから分析を加えたもの。
同DB上だと、米穀卸を主体とする「米麦卸売業」は全国で1,822社。これを売上高規模別にみると、「1~5億円未満」が最多の693社(38.0%)で、次いで「1億円未満」555社(30.5%)と続く。合算すると「5億円未満」が1,248社で、全体の実に68.5%にのぼる。最高区分である「500億円以上」はわずか6社で、全体の0.3%に過ぎない。総体の中央値が2.2億円であることを踏まえ、帝国データバンクでは「小規模企業が圧倒的に多いことが明らか」と指摘している。
従業員数別では、「1~5人未満」833社(45.7%)、「従業員なし」320社(17.6%)の順で、「5人未満」が63.3%と圧倒的だ。

