北海道の農協経済連ホクレン(ホクレン農業協同組合連合会、北海道札幌市)は6月12日、令和6年度(2024)事業実績を増収増益と公表した。それによると、取扱高(売上高)の過去最高記録(令和5年度)を更新、3期連続で1兆6,000億円を超えた。「前年度期中の乳価改定による単価上昇と生産量増加、うるち米の相場の上昇など」によるもの。このうち米穀部門は184億円(+124%)、うち「うるち米」153億円(+199%)と、2~3倍の増収となっている。
取 扱 高 | 1兆6,826億円 | +4.6% |
事業総利益 | 323億31百万円 | +2.7% |
事業管理費 | 246億68百万円 | ▲5.4% |
事業利益 | 76億62百万円 | +41.7% |
事業外損益 | 8億36百万円 | ▲60.4% |
経常利益 | 84億98百万円 | +13.1% |
当期剰余金 | 72億88百万円 | +14.3% |
また事業利益、経常利益とも増益をあげたのは、「米穀・飼料・玉ねぎの特別対策や生乳の生産対策などを行った一方、適正な価格形成に取り組んだ」こと、「市中金利上昇に伴う退職給付引当金の割引率見直しにより人件費が約17億円減少した」ことによるもの。結果的に過去最高の当期剰余金を計上した。出資配当4億100万円を据え置き、前年同額の総額31億100万円を還元している。
なお同日公表した令和7年度(2025)事業計画によると、取扱高(売上高)計画は前年度計画比+9%の1兆7,200億円を計上した。令和9年度(2027)まで3か年の投資計画は総額315億12百万円で、内訳は、設備投資計画203億62百万円、開発資産計画108億50百万円、外部出資計画3億円。