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相場

主食用米スポット価格ついに急落

 米穀のスポット取引業者㈱クリスタルライス(東京都中央区)は6月20日、令和6年産米の6月上期(1~15日)主要1銘柄の取引価格を公表した。それによると、ついに関東銘柄米の急落が始まっている。他のスポット市場では6月の中旬になって急落が落ち着き、ジリ下げ傾向に入っていることから、次回6月下期の発表では60㎏30,000円を下回らない水準まで急落が続くものとみられる。

6月上期のクリスタルライス取引価格
(関東着値、1等、包装代込み、税抜き)
関東銘柄米40,577円5月下期比▲5,978円

 我が国玄米流通の大宗を占める集荷業者-卸売業者間の「相対取引」を補完するのが、スポット取引。相対に比べればスポット取引の規模は遙かに少ないため、その取引価格はどうしても上振れる傾向にある。また米穀卸の全国団体、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の子会社である㈱クリスタルライスは、あまたあるスポット取引業者のなかでも唯一、取引価格を「公表」する存在のため、「意図的に価格を吊り上げている」といった邪推を受けやすい存在でもある。
 上記の価格は、同社の取引で成約した価格を加重平均したもの。なお「関東銘柄米」の内訳は、あさひの夢、とちぎの星、彩のきずな、ふさおとめ、ふさこがねなど。

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