米穀販売業者であり精米機メーカーでもある東洋ライス㈱(和歌山県和歌山市)は6月20日、和歌山のかつらぎ町との間で包括連携協定を締結した。課題である耕作放棄地対策に取り組み、「フルーツ王国かつらぎ」として知られる地域農業のさらなる発展をめざす。具体的には、有機質肥料「米の精」を活用し、地域農産物のブランド化と新たな販路の創出をはかる。
「米の精」とは、金芽米やBG無洗米の製造過程で生まれる副産物、肌糠を再資源化したもの。金芽米は東洋ライスが独自技術によって米粒表面に亜糊粉層を残した白米のこと。BG無洗米は東洋ライス方式の無洗米で、いわゆる無洗米の9割以上がBG無洗米と言われている。
また、かつらぎ町の小・中学校では、昨年4月から和歌山産米を原料とした「金芽米」を給食に導入していることから、今回の協定締結により、『食と農をつなぐ「循環型農業」の取組みを加速させていく』としている。
