米価高騰――東京23区５kgあたり精米価格の過去最高値更新が、６月に入っても止まらない。しかも「コシヒカリ」はついに5,000円台に達してしまった。総務省が６月27日に公表した６月の小売物価統計（東京都区部のみ）によるもの。調査対象区分は「コシヒカリ」と「コシヒカリ以外」。
６月のコシヒカリ価格は前月比＋102円の5,072円で、現在の形で調査を始めた平成22年（2010）１月以来の最高値を12か月連続で更新した。「コシヒカリ以外」は＋56円の4,825円で、こちらは14か月連続の最高値更新。
前年同月比増減率は、コシ＋98.0％、非コシ＋94.3％と、相変わらず２倍弱を維持している。ただ非コシのほうが上げ幅が鈍っているのは、政府備蓄米の放出効果か。このためコシ－非コシの価格差は247円で、令和４年（2022）９月（231円）以来の大幅な開きとなった。
