おこめ業界用語(リンク)
相場調査統計

米穀末端価格、相変わらず東海のみ下げ遅れ

 農林水産省は7月4日夜、米穀末端価格の新たな指標である2つのデータを更新、公表した。それによると、最新6/23~6/29週の5㎏平均価格は、ともに下落基調を維持している。ただし、「小売店パネル」が5㎏3,800円台割れを目前にしている一方、「日経POS」は未だギリギリで4,000円台を割り込めていない。また地域別の平均価格は、相変わらず東海だけが下がり遅れており、2データとも未だ4,000円台を維持している点だけが共通している。

日経POS

 全国およそ1,200店舗のスーパーから購入したPOSデータに基づく「日経POS情報」を用いた㈱ナウキャストの分析によるもの。
 週次データでみると、6/23~6/29週の5㎏平均価格は、平均4,002円(▲43円)、銘柄米4,494円(▲26円)、ブレンド米3,596円(▲55円)、随契米2,137円(+9円)。わずかながらではあるが、随契米が「上がった」一方、銘柄米が比較的大幅に下がっているのが特徴的だ。

 日次データでみると、7/1時点の5㎏平均価格は、平均4,014円(+17円)、銘柄米4,516円(▲10円)、ブレンド米3,564円(+2円)、随意契約備蓄米2,145円(+1円)。細かく上げ下げを繰り返していることから、このあたりが下げ止まり、店頭価格の底値に近い可能性が出て来た。

 5㎏平均価格の週次データを地域別にみると6/16~6/22週は、東海4,178円(▲96円)、関東・首都圏4,168円(▲65円)、中国・四国4,157円(+379円)、近畿4,124円(+100円)までが未だ4,000円台で、他地域はいずれも3,000円台に入っている。上から北陸3,956円(+51円)、九州・沖縄3,856円(▲137円)、東北3,835円(+9円)、北海道3,818円(▲73円)の順で、最安値は信越3,297円(▲255円)。

小売店パネル

 全国およそ6,000店舗の小売店(スーパーマーケット《地場・小規模チェーン》、ドラッグストア、ホームセンターなど)から入手したPOSデータ「小売店パネル調査」に基づく㈱インテージリサーチの分析によるもの。毎週、商品リストの更新(入替)を行い、そのたびに過去データも更新するため、前週公表データとの比較ができない。

 6/23~6/29週の5㎏平均価格は、スーパーマーケット(地場・小規模)を除く各業態で4,000円未満まで低下。スーパーマーケット(チェーン)は6週連続低下の3,729円、スーパー(地場・小規模)は5週連続低下の3,660円、ドラッグストアは3週連続低下の3,759円、全体平均は4週連続低下の3,691円。

 6/23~6/29週の5㎏平均価格を地域別にみると、東海4,122円、北陸4,063円までが4,000円台で、他地域はいずれも3,000円台に入っている。上から関東・首都圏3,799円、中国・四国3,750円、北海道3,701円、東北3,637円、近畿3,559円、九州・沖縄3,366円の順で、最安値は信越2,968円と2,000円台に入っている。

タイトルとURLをコピーしました