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相場調査統計

米穀末端価格、ついに2データとも5kg4,000円割れ

 農林水産省は7月11日夜、米穀末端価格の新たな指標である2つのデータを更新、公表した。それによると最新6/30~7/6週の5㎏平均価格は、ともに下落基調を維持。ついに2データとも5㎏4,000円台を割り込んだ。また地域別の平均価格は、相変わらず東海だけが下がり遅れている。それでも「小売店パネル」が全地域で4,000円台を割り込んだ一方、「日経POS」では東海を筆頭に4,000円台を維持している地域が散見できる。

日経POS

 全国およそ1,200店舗のスーパーから購入したPOSデータに基づく「日経POS情報」を用いた㈱ナウキャストの分析によるもの。
 週次データでみると、6/30~7/6週の5㎏平均価格は、平均3,996円(▲6円)と、ついに4,000円台を割り込んだ。ただし、銘柄米4,519円(+25円)、ブレンド米3,539円(▲57円)、随契米2,125円(▲12円)と、ここにきて銘柄米が上がってしまったのに加え、随契米には下げ止まりの感がある。

 日次データでみると、7/8時点の5㎏平均価格は、平均3,781円(▲233円)、銘柄米4,510円(▲6円)、ブレンド米3,495円(▲69円)、随契米1,951円(▲194円)。ここにきて一段安となった。

 5㎏平均価格の週次データを地域別にみると6/30~7/6週は、東海4,419円(+241円)、関東・首都圏4,203円(+35円)、近畿4,036円(▲88円)までが未だ4,000円台で、他地域はいずれも3,000円台に入っている。上から中国・四国3,944円(▲213円)、北陸3,932円(▲24円)、九州・沖縄3,883円(+27円)、北海道3,697円(▲121円)、東北3,685円(▲150円)の順で、最安値は信越3,311円(+14円)。

小売店パネル

 全国およそ6,000店舗の小売店(スーパーマーケット《地場・小規模チェーン》、ドラッグストア、ホームセンターなど)から入手したPOSデータ「小売店パネル調査」に基づく㈱インテージリサーチの分析によるもの。毎週、商品リストの更新(入替)を行い、そのたびに過去データも更新するため、前週公表データとの比較ができない。

 6/30~7/6週の5㎏平均価格は、ついに全業態で4,000円未満に低下した。スーパーマーケット(チェーン)は7週連続低下の3,722円、ドラッグストアは4週連続低下の3,581円、ホームセンターは7週連続低下の2,904円、スーパー(地場・小規模)は6週連続低下の2,880円、全体平均は5週連続低下の3,534円。このうちスーパー(地場・小規模)の大幅な下落は、随契米によるものと考えられる。

 6/30~7/6週の5㎏平均価格を地域別にみても、全地域で4,000円台を割り込んでいる。上から、近畿3,980円、東海3,901円、北陸3,739円、関東・首都圏3,618円、東北3,424円、中国・四国3,352円、信越3,198円、北海道3,150円、九州・沖縄3,033円。

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