国産の米価高騰に吊られたか、加工用の外国産米価格も上昇傾向にあり、最新である令和6年度(2024)第4四半期(1~3月)過去最高値を更新したことが分かった。農林水産省による7月28日の公表によるもの。
我が国は米に高い関税をかけている一方、国際協定で年間76万7千tの輸入義務(関税ゼロ)が政府に課せられているものの、一部を除いて主食用には販売しない取り決めになっている。

したがって外国産米が国内で出回るのは、加工原材料用や飼料用といった用途に限られる。
農林水産省では、ほぼ毎月実施している加工用MA米(外国産米)の売渡入札(定例販売)結果を、うるちでは四半期に一度公表しており、これによって加工用に限ってではあるが、外国産米の国内相場が分かる(飼料用では価格が非公表)。といっても四半期に一度の加重平均なので、非常に大雑把なものではあるが、唯一の相場を知る手段には違いない。
農林水産省の7月28日公表によると、加工用うるちMA米の令和6年度(2024)第4四半期(1~3月)加重平均成約価格はtあたり15万5,935円(前四半期比+5,135円、+3.4%)で、過去最高値を更新した。ちなみに単純計算すると60㎏あたり9,356円となるから、高騰している国産米に比べれば、まだまだ「お買い得」ということになる。