農林水産省の公表によると、今年6月の小売向け米販売価格の前年比プラス幅が大きく縮まっていたことが分かった。販売数量は、小売向け、中食・外食向けともに前年比マイナスの〝水面下〟が連続している。7月30日の公表「米穀販売事業者における販売数量及び販売価格の動向(令和7年6月)」によるもの。
それによると6月の米販売価格は、前年同月比で「小売向け」+71.8%(前月比▲13.5ポイント)と、前年同月比プラス幅が大きく縮まった。「中食・外食向け」+76.1%(前月比+2.2ポイント)はむしろ拡大しているものの、幅はわずか。ただし販売価格の前年同月比プラスは、「小売向け」が2年8か月連続、「中食・外食向け」も3年3か月連続している。
一方、6月の米販売数量は、前年同月比で「小売向け」▲12.3%、「中食・外食向け」▲2.3%と、ともに水面下。販売数量の前年同月比マイナスは、「小売向け」が10か月連続、「中食・外食向け」も5か月連続。

