農林水産省が7月30日に公表した令和6年産米の集荷・契約・販売数量(6月末現在)によると、「令和の米騒動」の反動による〝早喰い〟で増えた販売数量の前年同月比増加幅、言わば早喰い〝貯金〟が払底、マイナス幅が拡大していたことが分かった。
放出された政府備蓄米を含む6月末現在の集荷数量は242万8千tで、前年同月比▲13万8千tは、前月(▲13万5千t)とほとんど変化ない。だが備蓄米の集荷数量(国から集荷業者への売渡数量)14万tを除くと228万8千t(前年同月比▲27万8千t)と、備蓄米放出のきっかけとなった集荷数量の前年同月比減少幅は、むしろ拡大している。
同じく備蓄米を含む6月末現在の販売数量は176万5千tで、前年同月比▲10万5千t。前月(▲3万4千t)から減少幅が拡大した恰好だが、これでも圧縮されている。備蓄米の販売数量16万tを除くと160万5千t(前年同月比▲26万5千t)で、備蓄米に押されむしろ「売れていない」ことが分かる。

