農林水産省は8月8日、米穀末端価格の2つのデータを更新、公表した。それによると最初の公表以来初めて、2つのデータが別々のベクトルに向かった。最新7/28~8/3週の5㎏平均価格は、「日経POS」▲114円の3,851円と反落、「小売店パネル」+48円の3,515円と続伸している。対象の違いによるものとみられる。
日経POS
全国およそ1,200店舗のスーパーから購入したPOSデータに基づく「日経POS情報」を用いた㈱ナウキャストの分析によるもの。
週次データでみると、7/28~8/3週の5㎏平均価格は、銘柄米4,472円(▲2円)、ブレンド米3,458円(▲7円)と続落、随契米2,060円(▲57円)も反落に転じたことで、平均3,851円(▲114円)の反落に結果した。

5㎏平均価格の週次データを地域別にみると7/28~8/3週は、全地域で4,000円台を割った。上から、中国・四国3,970円(▲179円)、北陸3,955円(+78円)、九州・沖縄3,935円(▲15円)、東北3,921円(▲18円)、近畿3,837円(▲80円)、東海3,815円(▲102円)、関東・首都圏3,563円(▲121円)、北海道3,356円(▲478円)の順で、最安値は、信越3,163円(+24円)。

小売店パネル
全国およそ6,000店舗の小売店(スーパーマーケット《地場・小規模チェーン》、ドラッグストア、ホームセンターなど)から入手したPOSデータ「小売店パネル調査」に基づく㈱インテージリサーチの分析によるもの。毎週、商品リストの更新(入替)を行い、そのたびに過去データも更新するため、前週公表データとの比較ができない。
7/28~8/3週の5㎏平均価格は、全業態で4,000円未満を維持したものの、スーパー(地場・小規模)が大幅反発(3,544円)したため、全体平均を続伸(3,515円)させた。ドラッグストアは反発の3,280円、スーパーマーケット(チェーン)は続落の3,635円、ホームセンターは反落の2,532円となった。

7/28~8/3週の5㎏平均価格を地域別にみても、全地域で4,000円台を割り込んでいるものの、
上げ下げ混在している上、順位の入れ替わりも激しい。上から、北陸3,801円、東海3,715円、関東・首都圏3,595円、北海道3,565円、近畿3,479円、中国・四国3,479円、東北3,400円、信越3,350円、九州・沖縄3,207円。
