農林水産省は8月20日、令和6年産米の相対取引価格・契約数量を公表した。それによると7月の全銘柄加重平均価格(運賃・包装代・消費税を含む玄米60㎏当り1等米価格)は、前月比▲695円、前年同月比+11,292円の26,918円となった。前月比は初の続落にあたる。下落幅は令和6年産米最大で、4か月ぶりに26,000円台に入った。だが次回、8月が令和6年産米の最終で、さすがに25,000円台まで落ちるのは難しそうだ。
一方、7月の相対取引数量は4万0,438tで、前月比+17.2%、前年同月比▲41.2%。前月比は4か月ぶり反発、前年比は7か月連続落にあたる。政府備蓄米に吊られて〝瞬間的に売れた〟ものとみられる。だが累計数量の前年比増加幅は▲1.7%。ついに前年同期を下回った。いわゆる「令和の米騒動」に伴う〝早喰い〟で出来た〝貯金〟が完全に払底、「売れ残り」の警戒局面に入ったと言える。
令和6年産米7月の相対価格、初の続落26,918円
