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9月25日に「田植え不要の米づくりコンソーシアム」

 農林水産省は9月9日、「田植え不要の米づくりコンソーシアム」の設置を発表した。第1回は「節水型乾田直播」をテーマに、9月25日に開催する。第2回のテーマは「乾田直播・湛水直播」を予定。ともに東京・霞ヶ関の農林水産省7F講堂で開催する。

 「田植え不要の米づくり」とは、直播のこと。日本の稲作は大半が苗を水田に植える(田植)移植農法。そうではなく苗に育つ前の種籾を直接圃場に植えることで「田植」作業を取り除き、省力化と低コストを同時に実現できると期待が集まっているのが「直播」。なかでも第1回のテーマになっている「節水型乾田直播」だと、水田ではなく乾田に直接播種した上で、植物と共生して土壌の奥深くから自発的に水分や養分を吸収するマイコス菌などを用いることで、生産費を3分の1に抑えられる事例すら存在する。
 ただ直播の単収は、一般的に移植を下回る傾向にあると言われており、また節水型の場合は食味が未知数。このためコンソーシアムでは、「実践農業者による取組事例の紹介やパネルディスカッションを通じて、取組状況や課題について情報共有を行い、今後の技術の確立に向けた検討を行う」としている。

 会議に参加することでコンソーシアムに賛同登録できる。また第1回に参加できなくても賛同登録すれば、今後の活動の情報が得られる仕組み。申込は9月24日まで、専用フォームから。

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