農林水産省が11月28日に公表した令和７年産米の集荷・契約・販売数量（10月末現在）によると、集荷数量は前年比プラスを維持、契約数量は前年比プラスに転じたものの、販売数量は前年比マイナスのままだったことが分かった。つまり高い概算金（一次集荷価格）のお陰で前年より集まり、その高い水準のまま契約を進めざるを得ないものの、いっこうに捌けていないことになる。
集荷数量185万5千ｔ（＋26万6千ｔ）、契約数量162.万3千ｔ（＋2万9千ｔ）、販売数量28万7千ｔ（▲1万1千ｔ）。
民間在庫は出荷＋販売で306万ｔ（＋62万ｔ）。10月末に民間在庫が300万ｔに達したのは４年ぶり。放出された政府備蓄米の在庫は合算しても4千ｔなので、「捌けていない」ことを裏づけている。