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調査統計

カレーライス物価2か月連続で値下がり、米価安を具材高が相殺

 帝国データバンクが5月8日に公表した今年3月の「カレーライス物価」は、前月比▲8円の1食362円となった。カレーライス物価の値下がりは、2か月連続。また前年比+23円(+6.8%)という値上がり幅は、一昨年7月以来の低水準にあたり、「食卓における急激な物価高はピークアウトしつつある」と表現している。

 ここまでカレーライス物価を強く押し上げてきた「米(ライス)」は、「政府備蓄米放出のほか、令和7年産米の流通で需給も徐々に落ちついている」。ところが他方で、「ジャガイモやタマネギなど主要な野菜類の多くは引き続き平年を上回る高値となっている」のに加え、「中東情勢の悪化で輸入豚肉のほか、輸入飼料への依存度が高い国産豚肉や鶏肉などでも価格の高止まりが鮮明となった」と指摘。結果的に米価安の恩恵がカレー具材高で相殺されてしまった結果、カレーライス物価全体を緩やかな低下にとどめたと分析した。

 今後とも、この米価安・具材高による緩やかな下落基調は続くとみられるものの、「円安の長期化に加え、中東情勢の悪化による原油・ナフサ高が食料品への強い物価上昇圧力にもなっている」と先行き不透明な要素を指摘。その上で「食卓における物価高は夏以降に反転上昇する可能性が出ている」とも。

 「カレーライス物価」は、総務省の小売物価統計調査結果から、カレーの調理に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)にまとめた「カレーライス1食あたりのトータルコスト」を示すもの。
 ただ昨今の物価高騰から、例えばライス(米)をコシヒカリからブレンド米に変えるなど、節約志向が高まっている。また肉も、輸入牛肉だけでなく、割安な豚・鶏肉、ヴィーガン・健康志向の野菜カレーなど、メニュー・素材の多様化が進んでいる。これら多様化を反映した物価動向の要望が多いことから、帝国データバンクでは昨年11月から「カレーライス物価」の算定方法を改めた。今回の発表も、この改定後の算定方法に基づいている。

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