農林水産省は7月18日、米穀末端価格の新たな指標である2つのデータを更新、公表した。それによると最新7/7~13週の5㎏平均価格は、ともに下落基調を維持。平均価格は、「日経POS」▲76円の5㎏3,920円、「小売店パネル」▲66円の5㎏3,468円となった。ただ「日経POS」では、東海を筆頭に4,000円台を維持している地域が散見できる。
日経POS
全国およそ1,200店舗のスーパーから購入したPOSデータに基づく「日経POS情報」を用いた㈱ナウキャストの分析によるもの。
週次データでみると、7/7~13週の5㎏平均価格は、平均3,920円(▲76円)、銘柄米4,493円(▲26円)、ブレンド米3,485円(▲54円)、随契米2,038円(▲87円)と、全面安の展開となった。

日次データでみると、7/15時点の5㎏平均価格は、平均3,894円(+113円)、銘柄米4,480円(▲30円)、ブレンド米3,455円(▲40円)、随契米2,124円(+173円)。逆に平均と銘柄米が上がってしまったのはイレギュラーか。

5㎏平均価格の週次データを地域別にみると7/7~13週は、東海4,188円(▲231円)、関東・首都圏4,111円(▲92円)、近畿4,020円(▲16円)、中国・四国4,005円(+61円)までが未だ4,000円台で、他地域はいずれも3,000円台に入っている。上から、 九州・沖縄3,941円(+58円)、北陸3,873円(▲59円)、東北3,529円(▲156円)、信越3,303円(▲8円)の順で、最安値は、北海道3,218円(▲479円)。

小売店パネル
全国およそ6,000店舗の小売店(スーパーマーケット《地場・小規模チェーン》、ドラッグストア、ホームセンターなど)から入手したPOSデータ「小売店パネル調査」に基づく㈱インテージリサーチの分析によるもの。毎週、商品リストの更新(入替)を行い、そのたびに過去データも更新するため、前週公表データとの比較ができない。

7/7~13週の5㎏平均価格は、全業態で4,000円未満を維持した。スーパーマーケット(チェーン)は3,735円、ドラッグストアは5週連続低下の3,548円、ホームセンターは8週連続低下の2,650円、スーパー(地場・小規模)は7週連続低下の2,731円、全体平均は6週連続低下の3,534円。

7/7~13週の5㎏平均価格を地域別にみても、全地域で4,000円台を割り込んでいる。上から、東海3,763円、関東・首都圏3,608円、北陸3,589円、中国・四国3,571円、東北3,409円、近畿3,374円、信越3,193円、北海道3,164円、九州・沖縄3,116円。
