農林水産省は7月25日、米穀末端価格の新たな指標である2つのデータを更新、公表した。それによると最新7/14~20週の5㎏平均価格は、ともに下落基調を維持。平均価格は、「日経POS」▲163円の5㎏3,757円と下げ幅が拡大、「小売店パネル」▲36円の5㎏3,468円と下げ鈍った。地域別では相変わらず「東海」だけが下げ遅れている。
日経POS
全国およそ1,200店舗のスーパーから購入したPOSデータに基づく「日経POS情報」を用いた㈱ナウキャストの分析によるもの。
週次データでみると、7/14~20週の5㎏平均価格は、平均3,757円(▲163円)、銘柄米4,478円(▲15円)、ブレンド米3,477円(▲8円)と、全面安の展開となったものの、随契米2,045円(+7円)のみ下げ止まり反発している。

日次データでみると、7/22時点の5㎏平均価格は、平均3,897円(+3円)、銘柄米4,490円(+10円)、ブレンド米3,492円(+37円)、随契米2,134円(+10円)と、むしろ全面反発している。

5㎏平均価格の週次データを地域別にみると7/14~20週は、東海4,070円(▲118円)、のみ未だ4,000円台で、他地域はいずれも3,000円台に入っている。上から、中国・四国3,986円(▲19円)、東北3,931円(+402円)、関東・首都圏3,856円(▲255円)、北陸3,848円(▲25円)、近畿3,791円(▲229円)、九州・沖縄3,597円(▲344円)、北海道3,522円(+304円)の順で、最安値は、信越3,108円(▲195円)。

小売店パネル
全国およそ6,000店舗の小売店(スーパーマーケット《地場・小規模チェーン》、ドラッグストア、ホームセンターなど)から入手したPOSデータ「小売店パネル調査」に基づく㈱インテージリサーチの分析によるもの。毎週、商品リストの更新(入替)を行い、そのたびに過去データも更新するため、前週公表データとの比較ができない。

7/14~20週の5㎏平均価格は、全業態で4,000円未満を維持した。スーパーマーケット(チェーン)は2週連続低下の3,617円、ドラッグストアは6週連続低下の3,317円、ホームセンターは9週連続低下の2,456円、スーパー(地場・小規模)は3,049円、全体平均は7週連続低下の3,432円。

7/14~20週の5㎏平均価格を地域別にみても、全地域で4,000円台を割り込んでいる。上から、北陸3,933円、東海3,703円、関東・首都圏3,572円、東北3,489円、中国・四国3,486円、近畿3,317円、信越3,249円、北海道3,146円、九州・沖縄3,082円。
