兵庫県は2月4日、令和7年産米からデビューする水稲オリジナル新品種「コ・ノ・ホ・シ」を発表した。兵庫県がオリジナル品種を開発するのは21年ぶり。
兵庫県とJAグループ兵庫による「ひょうごの水稲オリジナル品種普及推進協議会」が、10年の歳月をかけて開発した。いわゆる高温耐性品種で、出穂後の気温が28~29℃の高温下でも整粒率が76.1%と高く、良食味なのが特徴。現在、兵庫県の主力品種となっているキヌヒカリの「倒れにくく育てやすい」といった特徴や反収は維持したまま、葉いもち病の耐性や食味を高めた。作期は極早生。

今月中に種苗法登録を出願する予定で、その際の名称は「コノホシ」となる。デビュー初年度である令和7年産の販売先は県内の一部量販店に限られるが、来年以降は学校給食にも広げる。令和10年(2028)までに5,000ha作付、キヌヒカリからの全面切替をめざす。