米穀専門小売(お米屋さん)の在庫に余裕はなく、契約在庫も含めて今年9月まで手当できている小売は12%に過ぎないことがことが分かった。小売の全国団体である日米連(《一財》日本米穀商連合会)による「米の仕入れ・販売調査2025.1月アンケート」結果の続報。会員小売らを対象に1月14~23日に実施したもので、有効回答数は177。
それによると、昨年の端境期に比べ、昨年12月末の在庫状況に「余裕がない」と回答した小売は実に56%にのぼった。契約在庫も含め、いつまで手当できているか訊くと、「今年4月まで」が27%で最多。以降、5月まで16%、6月まで19%、7月まで12%、8月まで14%の順で、9月まで手当できている割合は12%に過ぎなかった。
令和6年産米の仕入の際、新規仕入先は56%が増やし、増やした仕入先のトップは「生産者」。もともと小売の仕入先は「生産者」が最も多く、卸をはじめ中間流通への依頼傾向はさほど高くないことが分かった。
昨年12月の仕入量は、回答110件の平均として99.54tとしているものの、比較対象がないので多いのか少ないのか判然としない。
日米連調べ③小売も在庫に余裕なく9月まで手当済み1割
