米穀販売業者であり精米機メーカーでもある東洋ライス㈱(和歌山県和歌山市)はこのほど、大阪の泉大津市と「非常事態下における市民への金芽米の供給に関する覚書」を締結した(1月23日付)。市内で流通する米が不足した際に、東洋ライスから最大50tの「金芽米」を市民に供給する。
泉大津市と連携する全国各地の生産地から提供される原料玄米を、東洋ライスの精米工場で金芽米に加工し、市民に供給する仕組み。泉大津市では、市内での食糧確保が困難になることを見据え、令和5年(2023)3月、「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。生産地である全国各地の8自治体と農業連携協定を締結し、生産地からダイレクトに米を調達する独自のサプライチェーンを構築してきた。
東洋ライスと泉大津市は令和4年(2022)12月、包括連携協定を締結。これまで、学校給食や妊婦に「金芽米」を提供するなど連携してきた。
東洋ライスが大阪・泉大津市と覚書、不測時「金芽米」供給
