農林水産省は11月14日、政府備蓄米の引取数量(実際の流通量)を公表した。備蓄米が末端まで流通するよう、隔週ごと報告義務を課していたもの。それによると、10月13日~10月26日までに小売業者まで届いた数量は入札+随契49万8,178t(前隔週比+1万1,766t)で、政府備蓄米放出総量59万tの84.4%(+2.0ポイント)にあたる。10月後半までで85%に届かない程度。このペースだと年内に行き渡りきるかどうか微妙な情勢になってきた。
このうち〝入札米〟が小売まで届いた数量は26万5,904t(+2,959t)で、入札による放出量31万tの85.8%(+1.0ポイント)にあたる。小売や実需などによる〝随契米〟の買受数量は23万2,274t(+8,807t)で、随意契約による放出量28万tの83.0%(+3.1ポイント)にあたる。実数はともかく率としては、随契米が入札米に追いつきそうな勢いだ。


