農林水産省は1月30日、昨年12月の油糧生産実績調査結果を公表した。それによると搾油用原料(米糠)処理量、つまり米糠の流通量は3万2,142tとなった。前月比+10.2%は反発、前年同月比▲6.9%は13か月連続落にあたる。
これで令和7年(2025)暦年が出揃った。年次別推移をみると、多少の例外を除いて20年前から令和3年(2021)まではほぼ均等に右肩上がりで来ていた。令和5年(2023)に大幅増、それを上回って令和6年(2024)も大幅増加したものの、去年の令和7年(2025)は大幅減、令和5年並みに戻ってしまった。
植物油脂は、自給率わずか4.7%(令和5年《2023》)にすぎないが、国産原料の実に99%までが「米糠」で占められる。このため米糠の流通量は、主食用米の流通量とシンクロする存在と目されている。
だが長期的にみると、主食用米の生産・出回り量がほぼ右肩下がりなのに対し、少なくとも一昨年まで米糠流通量は逆のベクトル、右肩上がりで来た。つまり残念ながら米の消費量は減り続けてきたものの、米油の消費量は順調に増えてきたと言える。この〝良い流れ〟を邪魔したのが、主食用米の「令和の米騒動」ということになる。


