江藤拓農相は4月9日、「政府備蓄米を7月まで毎月放出する」ことを表明した。石破茂総理からの指示に基づくもの。まず第3回売渡入札を4月23~25日の日程(仮置き)で実施し、10万tを放出。以降7月まで毎月放出する。仮に毎月10万tとすれば、先の21万tと合わせて61万tが流れることになる。ただし令和6年産米はほとんど残っていないことから、放出は令和5年産米以前が主体にならざるを得ない。
石破総理は江藤農相を官邸に呼び、「上昇した米の価格を落ち着かせるため、この夏の端境期まで切れ目なく政府備蓄米が供給されるよう、毎月、売渡入札を実施すること」を指示。これを受けた江藤農相自身が官邸で入札の実施を明らかにした。
また総理指示には、放出の際、「可能な限り早く消費者の手に渡るよう対応策を検討する」ことも含まれていることから、「来週早々に小売業者、大手卸売業者にお集まりいただき、意見交換会を実施する」ことも明らかにした。4月の放出量は「10万t」で「総理と合意した」ものの、5月以降の放出数量は「状況を見てまた判断する」とも。
江藤農相「7月まで毎月政府米放出」、4月21日週10万t
