来年3月1日付で「Umios㈱」への社名変更が決まっているマルハニチロ㈱(東京都江東区)「回転寿司に関する消費者実態調査」結果を「連載」で伝える4回目。

そもそも寿司を食べるのに、外食、なかでも回転寿司を選ぶ(複数回答)のは、7割前後を占めた。次いで、スーパーなどで買って自宅で食べるのを筆頭とした「中食」派が5割前後。ただ中長期的にみて気になるのが、「お寿司は食べない」という回答の増加傾向だ。微々たるものではあるのだが、それでも平成29年(2017)調査の8.5%から、令和7年(2025)15.1%と、ほぼ倍増している。代わって「回転寿司」が令和6年(2024)70.5%から令和7年65.5%、「スーパーで買って」51.3%⇒49.6%と、外食・中食派が少しずつ削られている恰好だ。

ところが「回転寿司」派に頻度を訊くと、「週に1回以上」のヘビーユーザーが9年間でジリ上げ、令和7年は7.5%に達している。中心帯の「2~3か月に1回程度」3割前後、「月に1回程度」2割前後、「半年に1回程度」2割弱といった比率に、あまり変化はみられない。

回転寿司店を選ぶ際に重視している点を訊くと、毎年「値段が安い」と「ネタが新鮮」が1位・2位のデッドヒートを繰り広げていることが分かる。ただ「値段が安い」を選ぶ割合は年々漸減傾向にあり、令和2年(2020)の46.4%に比べれば、令和7年(2025)35.1%はかなりな低空飛行と言える。

「事前予約してから行く」派が増加傾向で、「どちらかといえば」を合わせると6割に達する。

カウンター席とテーブル席では、圧倒的にテーブル席。一時はカウンター席に押される傾向があったものの、令和7年(2025)はテーブル席の復権が著しい。

回転寿司なのに、「回っているネタ」と「注文したネタ」では、圧倒的に「注文したネタ」。ただこれも、一時「回っているネタ」に押される傾向にあったが、令和6年(2024)頃から「注文したネタ」が盛り返している。
《⑤に続く》