国産の米価高騰に吊られたか、加工用の外国産米価格も上昇傾向にあるものの、うるちと違ってもち米は、最新である令和6年度(2024)第2三半期(8~11月)むしろやや下げて着地したことが分かった。農林水産省による1月29日の公表によるもの。
我が国は米に高い関税をかけており、外国産米といっても、民間ベースではほとんど輸入がない。

国際協定で年間76万7千tの輸入義務が政府に課せられているものの、一部を除いて主食用には販売しない取り決めになっている。したがって外国産米が国内で出回るのは、加工原材料用や飼料用といった用途に限られる。
農林水産省では、ほぼ毎月実施している加工用MA米(外国産米)の売渡入札(定例販売)結果を、もちでは三半期に一度公表しており、これによって加工用に限ってではあるが、外国産米の国内相場が分かる(飼料用では価格が非公表)。といっても三半期に一度の加重平均なので、非常に大雑把なものではあるが、唯一の相場を知る手段には違いない。
農林水産省の1月29日公表によると、加工用もちMA米の令和6年度(2024)第2三半期(8~11月)加重平均成約価格はtあたり14万6,944円(前三半期比▲3,656円、▲2.4%)で、過去最高値を記録した前三半期から一歩後退した。ちなみに単純計算すると60㎏あたり8,817円となるから、高騰している国産米に比べれば、まだまだ「お買い得」ということになるが、うるちに比べもちの場合は用途が限られるため、安くとも不人気ということか。