2月の米糠(搾油用原料)在庫が急落していたことが分かった。農林水産省が3月31日に公表した油糧生産実績調査結果によるもの。それによると2月の搾油用原料のうち「米」の在庫数量は1,602tで、前月比▲85.5%、前年同月比▲45.8%にあたる。1月に4~4.5倍に在庫が膨れあがった反動とみられる。2か月前と比べると▲34.1%となるため、1月の急増をイレギュラーと考えれば、昨年11月以降の減少基調が続いていることになる。
一方、搾油用原料(米糠)処理量、つまり米糠の流通量は2万9,801tで、前月比▲5.5%は続落、前年同月比▲10.3%は3か月連続落にあたる。1年6か月連続の3万t台から転落した恰好だ。
植物油脂は、自給率わずか4.7%(令和5年《2023》)にすぎないが、国産原料の実に99%までが「米糠」で占められる。このため米糠の流通量は、主食用米の流通量とシンクロする存在と目されている。
