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令和6年産米3月の相対価格ついに下落の25,876円

 令和6年産米の相対取引価格が、ついに下落した。農林水産省は4月18日、令和6年産米の相対取引価格・契約数量を公表した。それによると3月の全銘柄加重平均価格(運賃・包装代・消費税を含む玄米60㎏当り1等米価格)は、前月比▲609円、前年同月比+10,448円の25,876円となった。令和6年産初の下落というだけでなく、今年1月の水準(25,927円)をも下回った。〝暴落〟とは言えないものの、明らかに政府備蓄米放出の影響とみられる。したがって、これが末端価格に反映される日も近いと言える。
 一方、3月の相対取引数量は16万8,721tで、前月比+0.3%、前年同月比▲20.4%にあたる。前月比は続伸にあたるものの微々たるもので、前年比は続落にあたる。累計数量の前年比増加幅は+4.4%。前月の+9.2%からさらに圧縮された恰好で、いわゆる「令和の米騒動」に伴う〝早喰い〟で出来た〝貯金〟も、もはや底を尽きかけ、前年比マイナスの〝通常運行〟に向かって一直線の様相だ。

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