農林水産省は６月27日夜、米穀末端価格の新たな指標である２つのデータを更新、公表した。それによると、最新6/16～6/22週の５㎏平均価格は、ともに下落基調を維持している。また今週から新たに公表に加えた地域別の平均価格は、２データで微妙に異なっているものの、東海地方でもっとも高値という傾向だけは共通している。
日経ＰＯＳ
全国およそ1,200店舗のスーパーから購入したＰＯＳデータに基づく「日経ＰＯＳ情報」を用いた㈱ナウキャストの分析によるもの。
週次データでみると、6/16～6/22週の５㎏平均価格は、平均4,045円（▲47円）、銘柄米4,520円（▲5円）、ブレンド米3,651円（＋9円）、随契米2,127円（▲2円）。
日次データでみると、6/24時点の５㎏平均価格は、平均3,997円（▲26円）、銘柄米4,526円（▲35円）、ブレンド米3,562円（▲110円）、随意契約備蓄米2,144円（▲6円）。
５㎏平均価格の週次データを地域別にみると6/16～6/22週は、東海4,274円、関東・首都圏4,223円、近畿4,024円までが未だ4,000円台で、他地域はいずれも3,000円台に入っている。上から九州・沖縄3,993円、北陸3,905円、北海道3,891円、東北3,826円、中国・四国3,778円の順で、最安値は信越3,552円。
日経ＰＯＳ
全国およそ6,000店舗の小売店（スーパーマーケット《地場・小規模チェーン》、ドラッグストア、ホームセンターなど）から入手したＰＯＳデータ「小売店パネル調査」に基づく㈱インテージリサーチの分析によるもの。毎週、商品リストの更新（入替）を行い、そのたびに過去データも更新するため、前週公表データとの比較ができない。
6/16～6/22週の５㎏平均価格は、スーパーマーケット（地場・小規模）を除く各業態で4,000円未満まで低下。スーパーマーケット（チェーン）は５週連続低下の3,823円、スーパー（地場・小規模）は４週連続低下の4,080円、ドラッグストアは２週連続低下の3,940円、全体平均は３週連続低下の3,835円。
6/16～6/22週の５㎏平均価格を地域別にみると、東海4,232円のみ4,000円台で、他地域はいずれも3,000円台に入っている。上から中国・四国3,976円、北陸3,948円、近畿3,877円、関東・首都圏3,873円、北海道3,743円、九州・沖縄3,640円、信越3,396円の順で、最安値は東北3,259円。
