農林水産省は8月1日、米穀末端価格の2つのデータを更新、公表した。それによると最新7/21~27週の5㎏平均価格が、最初の公表以来初めて上昇した。平均価格は、「日経POS」+94円の5㎏3,757円、「小売店パネル」+35円の5㎏3,467円。
日経POS
全国およそ1,200店舗のスーパーから購入したPOSデータに基づく「日経POS情報」を用いた㈱ナウキャストの分析によるもの。
週次データでみると、7/21~27週の5㎏平均価格は、銘柄米4,474円(▲4円)、ブレンド米3,465円(▲12円)こそ小幅ながら下げ基調を維持したものの、随契米2,117円(+72円)が続伸した影響か、平均3,757円(+94円)も反発している。

日次データでみると、7/29時点の5㎏平均価格は、平均3,701円(▲196円)、銘柄米4,434円(▲56円)、ブレンド米3,443円(▲49円)、随契米2,027円(▲107円)と、むしろ全面反落している。

5㎏平均価格の週次データを地域別にみると7/21~27週は、順位が入れ替わった。
中国・四国4,149円(+163円)のみ4,000円台に復帰、他地域はいずれも3,000円台を維持している。上から、近畿3,980円(+189円)、九州・沖縄3,950円(+353円)、東北3,939円(+8円)、東海3,917円(▲153円)、北陸3,877円(+29円)、北海道3,834円(+312円)、関東・首都圏3,684円(▲172円)の順で、最安値は、信越3,139円(+31円)。

小売店パネル
全国およそ6,000店舗の小売店(スーパーマーケット《地場・小規模チェーン》、ドラッグストア、ホームセンターなど)から入手したPOSデータ「小売店パネル調査」に基づく㈱インテージリサーチの分析によるもの。毎週、商品リストの更新(入替)を行い、そのたびに過去データも更新するため、前週公表データとの比較ができない。

7/21~27週の5㎏平均価格は、全業態で4,000円未満を維持したものの、一部を除き上げ基調に転じている。スーパーマーケット(チェーン)は反発の3,670円、ドラッグストアは5週連続下落の3,215円、スーパー(地場・小規模)は下落の2,991円、ホームセンターは反発の2,566円、全体平均は反発の3,467円。

7/21~27週の5㎏平均価格を地域別にみても、全地域で4,000円台を割り込んでいるものの、上げ基調に転じた上、順位が入れ替わっている。上から、北陸3,623円、関東・首都圏3,630円、東海3,600円、東北3,489円、中国・四国3,457円、信越3,383円、近畿3,349円、北海道3,296円、九州・沖縄3,108円。
