農林水産省は1月30日、令和7年産米の昨年12月末現在農産物検査結果を発表した。それによると水稲うるち玄米の検査数量は前年同期比+30万1,007t(+8.0%)の406万0,301t。生産量が増えているのだから検査数量が増えるのは当然ではあるが、この時期の400万t超えは令和3年産以来4年ぶり。ただし受検率(生産量に占める検査数量の割合)は、ここにきて過去10年で最低となった。
また1等比率は75.5%だった。前月より0.2ポイント後退した上、前年同期(75.9%)に及ばず、過去10年で下から3番目の水準を維持した。農産物検査の受検は任意のため、これだけで判断はつかないものの、ほぼ生産量の増加率に準じた出来とは言えそうだ。
農産物検査は、主に整粒歩合を確認するもので、必ずしも品質を確認するものではなく、安全性に関する項目も含まれていない。したがって「1等」とは良品質を指すのではなく、主に整粒歩合の高さ、それも「70%以上」を示すものに過ぎない。実際は選別によって「整粒歩合ほぼ100%」の米が流通するため、農産物検査によって2等以下に「格付」された米も、最終製品としては区別されない。ただし歩留まりは低下する。だが最終的に毎年7割弱という高い受検率を誇っているのは、受検によって産地・品種銘柄名の表示を担保できるためだ。

