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令和6年産米確定値、過去10年で最低の検査数量が「米騒動」裏づけ

 農林水産省は1月30日、令和6年産米の昨年10月末現在農産物検査結果を発表した。最終的な確定値にあたる。それによると水稲うるち玄米の検査数量は前年比▲10万3,756t(▲2.3%)の431万3,099t。過去10年で最低の検査数量だった。また1等米比率は76.3%で、「著しい高温障害に襲われた」とされる令和5年産よりは回復したものの、過去10年で下から数えて3番目の出来となった。

 農産物検査は、主に整粒歩合を確認するもので、必ずしも品質を確認するものではなく、安全性に関する項目も含まれていない。したがって「1等」とは良品質を指すのではなく、主に整粒歩合の高さ、それも「70%以上」を示すものに過ぎない。実際は選別によって「整粒歩合ほぼ100%」の米が流通するため、農産物検査によって2等以下に「格付」された米も、最終製品としては区別されない。ただし歩留まりは低下する。だが最終的に毎年7割強という高い受検率(主食用米収穫量に占める検査数量の割合)を誇っているのは、受検によって産地・品種銘柄名の表示を担保できるためだ。

 ところが令和6年産米の受検率は58.7%で、過去10年で最低。受検率が60%を下回るのは極めて異例だ。いわゆる「令和の米騒動」が起こった要因の一つに「生産量の読み違え」(正確には精米歩留まりの低さを供給量の考慮に入れていなかった)があったと、農林水産省は公式に認めている。受検率が過去10年で最低だったことは、普通に考えれば説明がつかないが、分母である収穫量が誤っていたと考えれば得心もいく。
 つまり過去10年で最低の検査数量、下から数えて3番目の1等米比率は、「令和6年産米の生産量が実は減っていた」ことを裏づける結果になったと言える。

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